★重要回
付言は何のために書くのか
― 押し付けに見せないための「短い補助線」
付言は、こういうものではありません。
- 説得文
- 反論封じ
- 合意書
付言の役割は、もっと静かなものです。
子どもが“受け止めるための補助線”を引くこと
遺言本文は「結論」です。
結論だけだと受け止めが割れやすい。
そこで付言が効いてきます。
1)付言は「長いほど良い」ではなく「短いほど伝わる」
言葉が増えるほど解釈が増えます。
付言は原則、
- 短く
- 責めず
- 筋道だけ
これで十分です。
2)親が残すべきなのは“裁定”ではなく「気持ちの方向」
親の言葉として、
「なぜそうしたか」の筋道が少し見えるだけで、
子どもは受け止めやすくなります。
3)付言の“型”(例文ではなく要素)
親に見せる可能性がある前提なので、ここは 例文ではなく要素で示します。
- 感謝(支えてくれたことへの感謝)
- 実情(生活の現実・負担・状況)
- 配慮(他のみんなへの配慮)
この3点が入ると、受け止めが割れにくくなります。
4)付言で避けたい言葉(火種になる)
- 「○○は何もしなかった」
- 「○○は迷惑をかけた」
評価・断罪は、後で火種になりやすい。
付言は“裁く場所”ではなく、家族を前に進める言葉です。
まとめ
- 付言は説得文ではなく、受け止めるための補助線
- 長文より短文。責めず、筋道だけ
- 型は「感謝→実情→配慮」
- 断罪・評価の言葉は避ける
次回予告
次回は、付言が特に効く場面――
不動産(自宅)や 介護・同居など、受け止めが割れやすいケースで
「どんな観点が入ると受け止めやすいか」を具体化します。


